3000年の歴史を誇る日本最古といわれる温泉。古代より名湯の誉れが高く、日本書紀や万葉集にも登場します。聖徳太子、小林一茶、夏目漱石、正岡子規なども入湯したといわれる。その道後温泉のシンボルとなっているのが「道後温泉本館」です。明治27年に建築された木造三層楼の本館は、明治の和風建築の最高峰として国の重要文化財に指定されています。公衆浴場としては初のことです。最近では温泉を舞台にしたアートフェスティバルも開催され、若者にも人気。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の三ツ星を獲得し、多くの外国人観光客も訪れています。
愛媛県今治市から広島県尾道市まで、瀬戸内海に浮かぶ島々を美しい橋で繋ぐ「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」。全長約70キロのサイクリングロードが整備されており、自転車で海を渡ることができるのは、日本で唯一ここだけです。サイクリストの聖地としても世界的に有名で、国際的なサイクリング大会の会場にもなっています。15か所のレンタサイクルターミナルがあり、どこで借りても乗り捨て可能というビギナーにもやさしいコース。瀬戸内の風を切って光る海や青い空を感じながら、島から島へとサイクリングしてみませんか。
瀬戸内特有の温暖な気候で、一年を通じて晴れの日が多く、畑の土も水はけがよく、栄養分を多く含んでいることなど、かんきつの栽培環境に恵まれている愛媛県。収穫量、栽培品目ともに日本一の「かんきつ王国」で、ほぼ一年中、何らかのかんきつが手に入ります。愛媛県宇和島市吉田町で江戸時代の終わりごろから栽培が始まった「温州みかん」をはじめ、「いよかん」「ポンカン」など、40を超える品目数が。近年では、「紅まどんな」「甘平」「ひめのつき」といった愛媛オリジナル品種も登場し、贈答用の高級果実として人気を集めています。